糸の継ぎ方でいろいろ実験

お寒うございますね。
ちょっと画期的な糸の継ぎ方を思いついたんですが、これどうでしょうか。

アトリエkazuさんの糸を使わせていただくようになってから、ちょっと気になっているのが糸の継ぎ方。

これまでは、耳の部分で玉留をして留めておりました。
一列縫って、耳まできたら玉留です。
この記事の(3)で紹介させていただいた方法ですね。

ただこの玉留方法には注意が必要です。
ホビーラホビーレさんの単色糸のように、細い糸の場合、枠縫いギリギリで玉留してしまうと、洗ったときや布巾を引っ張った時に枠縫いの内側に入り込んでしまいます。
これは自分的にモヤモヤします。布巾として使った時に糸がたるんでしまう可能性があるからです。

また、アトリエkazuさんのようなちょっと太めの糸の場合は、内側に入り込んでしまう心配はあまりありませんが、模様によっては玉留の数が増えて耳の部分が凸凹になってしまいます。
これがあんまり美しくないっ! 
よりフラットに!そして丈夫に縫う方法がないものかと考えておりました。

(1)数列分の長さの糸を針に通します。

下手な人ほど糸を長く取ると何かの本で見てドキっとしました。
しかし実際やってみて、あまり長く取りすぎると糸がヘタってしまったり、毛羽立ってしまって美しくありません。なるほど、先人はこの事を言っていたのかと、失敗して初めて理解しました。
この方法だとおすすめは4列分を測って糸を切ってください。針に糸を通した状態で測って、8センチくらい余裕を持たせてください。 なんで4列分かはあとで説明いたします。

刺し始めはいつもどおり糸の終わりを玉留して縫い始めます

(2)縫い終わったら玉留せず、そのまま針を抜きます

ここ重要です。
いつもはここで玉留をして余分な糸を切っておりました。
あえて玉留ず!あえて切らず!

(3)そのまま(1)の工程に戻り、次の列を縫いましょう。

今度は玉留をつくらず、数cm糸がぴろっと出た状態で縫っていきます。
糸をしごく時にはこの余分な部分まで引っ張って抜いてしまわないように、しっかりと指で押さえてからしごいてください。
忘れてたとしても、抜けちゃうだけです。もう一度縫うだけです。ただ気持ちが一瞬だけ折れるだけです。悪いのはあなたではありません(´・ω・`)

(4)縫い終わったら(2)と同じように玉留せずに針を抜きます

そうすると、こんな感じでぴろっと糸が二本隣り合って出ている状態になります。
4列にしたのはこのためです。偶数列だと刺し始めた側に返ってきてちょうど終わります。
めくるとこんな感じ

(5)ぴろっと出た糸同士をそぉっと結びます

ここでギュッと結ぶとどうなるかは、ご想像の通りです。
模様の部分の糸が強く引っ張られて引き攣ってしまいます。
ご注意ください。本当にそぉっと丁寧に根本まで結びます。

(6)もう一度そぉっと結んで固結びにします。

ここでもう一度糸が引き攣っていないか慎重に確認してください。まだ戻せます。
大丈夫だったらそぉっと固結びをしてください。

(7)余った糸を切ります

めくるとこんな感じです。ちょうど同じ工程を3回終わった状態です。
光に透かせるとこんな感じです。
ほぼ1本で縫い続けたような、なだらかさです。
何より、玉留が枠縫いの内側に入ってしまう心配がありません。

( ・`ω・´)キリッ
—–
長らくお付き合いいただき、ありがとうございます。
なかなかいい方法だと思うんだけどなぁ。

こういうアイデアが浮かんだ時に家族に話すと「すぐ特許をとりなさい」と言われます。
私のがめつさはDNAに刻まれているんだなと実感します。

そいでは!

9 件のコメント

  • すごい!!すごいです!!
    こんなすばらしい大発見を惜しげもなく披露してくださるところがすごいです!!
    玉留めがどうも苦手でして、抜けない大きさの玉を作るのに毎度四苦八苦しているので、さっそく真似させて頂きたいです!
    ブログも面白くて何度も遡って読んでしまいます(笑)家に眠っていた養命酒の存在を思い出し飲み始めました、色々ありがとうございます!

    • 惜しみません!刺し子のためなら!
      玉留わたしも苦手で、いつもモヤっとしながら作業してました。
      まだまだ研究が必要な方法だと思いますので、何かお気づきの点や改善点があったら教えてください!
      あ、養命酒の存在、私も忘れていました。いいですよね!
      こちらこそ、ありがとうございました〜!

  • 何度もすいません
    この記事の画像がどうしても見れないです
    お時間ある時よろしくお願いします

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